STAについて
前期の復習がてらついでに
Tel Aviv UnivのDana RonのLecture Noteも見ています。
Topics in Algorithms – Sublinear Algorithms 0510.7410
http://www.eng.tau.ac.il/~danar/TOP06/index.htm
こちらに載っていることも時間があればちょいちょい書いていこうかと思っています。
Lecture1のモチベーションの部分に自分の考えていなかったことが書いてあったので書きます。
正確な答えをえねばならないときに、その前処理として大きく外れた値を取り除くのにSublinear Time Algorithmsを用いる。
これは確かにそうだなーと思いました。とかlogn時間でε-farなものを取り除けられたらこれは効率的なことだと思いました。
Lecture2では与えられたグラフが連結成分であるかどうかをチェックするアルゴリズムが載っていました。
これから勉強したいこと。
結局、Extremal Combinatoricsを読もうかと思います。
あとは時間があれば
http://www-sop.inria.fr/mascotte/seminaires/AGAPE/notes
のFPTに関するところと
http://www.cs.huji.ac.il/~analyt/
http://www.cs.princeton.edu/courses/archive/fall07/cos597D/Site/coursepage.html
にのってる手法を勉強したいなーと思っています。
優先度的には
Extremal Combinatoricsと前期の復習
80630 - Analytical Methods in Combinatorics and Computer-Science
AGAPE09
COS 597D: How to think like a theorist
ってところです。
ちょっとずつ記事を書こうかと思っています。
院試前だけど。。 院試後にしたいこと
とりあえず院試の結果次第だとは思うんですが。
研究室の本を色々漁ってて院試後に読めたらなと思うもののリストをさらっと。
アルゴリズムイントロダクション1〜3巻
パラパラ見た感じでは結構基本的なことかも?
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アルゴリズムの設計と解析手法 (アルゴリズムイントロダクション)
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アルゴリズムデザイン
かなり丁寧に書いてあってよさげ。
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計算理論の基礎
計算量クラスの話とかもうちょい勉強したいなと。
あと、抜けてる知識の補強にもと。。
- 作者: Michael Sipser,太田和夫,田中圭介,阿部正幸,植田広樹,藤岡淳,渡辺治
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Parameterized Complexity Theory
FPTまわりの知識をつけたいなーと。
Parameterized Complexity Theory (Texts in Theoretical Computer Science. An EATCS Series)
- 作者: J. Flum,M. Grohe
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Extremal Combinatorics
組合せ論の本。Sunflower Lemmaを勉強してたら見つかった。
評判もいいので読んでみたいなーと。
- 作者: Stasys Jukna
- 出版社/メーカー: Springer
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どうせなら洋書にチャレンジするのもありかなと。
STA Chapter3 part3
Maximal Matching
Matching
- グラフG(V,E)においてマッチングMとは隣り合うエッジの組を求めることどの2つのエッジも頂点を共有しない。
Maximal Matching
- Maximal Matchingとは集合Mに対して現状では集合Vの中でで集合Mの補集合からもはや選ぶエッジが存在しないもの
Maximum Matching
- Maximum MathcingとはMaximal Matchingの中でエッジの数が最大のもの
Remark
Maximal Matchingの大きさはせいぜいvertex coverの数
次数d以下ならばm/(2d-1)
Greedy Sequential Maximal Matching Algorithm
- u,vともにマッチしていないならeをMに加える
Mを出力
ならばuかvがマッチしているため。
Implementing Oracle to Simulate Greedy
長ーい鎖状になっていたら一個ずつ調べるためθ(i)ステップ必要になる。
解決策は頂点の番号をランダムに振り当てる。すると、このような鎖は存在しなくなる。
STA Chapter3 part2
(α,ε)近似の定義
がyの(α,ε)近似とはα>1,ε<1に関して
をみたすこと。
考える問題の前提(この部分がDistributed computingの使用)
入力
- コミュニケーションネットワーク
定義
- 各頂点はプロセッサー
- 各エッジはコミュニケーションのライン
- グラフは同期しており各ラウンドで各プロセッサは隣のプロセッサと会話
- 次数d以下でグラフはsparse 平均次数
- すべてのプロセッサはdの値を知っている
- kラウンド後に各プロセッサは自分の知りえた範囲内でvertex coverになるか否かを決定できる
Simple Case
vertex coverをkラウンドで解く決定型分散アルゴリズムについて準線形「Oracle Reduction Algorithm」*1を考える。
- 頂点vがvertex coverか否かを答える。
- vはkラウンド後にvからkステップいないの頂点と辺を知りうる。このサブグラフをvの「k neighborhood」と呼ぶ。
- ※0ラウンド目は自分から一つはなれた頂点とその間の辺を知っている
計算量
vertex coverの数に対して、ここで得られるcは
をみたす
Oracle Reduction Algorithm (with oracle acess to )
Sの生成
- の[n]でi.i.d*2のノード抽出
をvのk neighborhoodとする。
- クエリ
出力
Correctness
のときにのみのcoverは一致する。
とおくことにより、前回のChernoff boundから
となる。
Query Complexity
の中の
はs中のvに対するの回数。
はにおける上界
Remark
cに(εn/2)を加えたのは、とするため
errorの範囲を減らすために何回もしましょう
A Distributed Approximation Algorithm for Vertex Cover
i = 1 からlog dまで
- 次数以上の各vをCに加える
- Vから先ほど加えたvとそれに隣接するエッジを除く
- 残った頂点の次元を更新
C | を出力 |
を最適解とすると、
となる。
[証明]
左辺
捜査終了後にエッジが残っており、各エッジに対する頂点がいずれかは除去されているためCはvertex cover
右辺
θを最小vertex coverに含まれる頂点の集合とする
をVの中でθでないものとする。
を各iの反復作業で残っている頂点とする。現段階での次数は
とする。
のエッジの向かう先の頂点は必ず集合θ(θはminimum vertex coverのためがということはもう片方の頂点はθ)
エッジについて
Fを ととをつなぐエッジ
をととをつなぐエッジとすると
となる。ゆえに、
各iに関して成立するため
となる。
(2log d + 1, ε)近似でクエリ必要
なお、最新の結果では(2,ε)近似でクエリ必要だとか。
STA Chapter3 part1
Distributed computing vs. sublinear time
A reduction and a distributed algorithm. Approximating vertex cover and maximal matching in sublinear time.
Introduction
sparse graphs(疎グラフ)EがVに対して比較的少ないグラフ
dense graphs(密グラフ)EがVに対して比較的多いグラフ
Vertex cover(頂点被覆)
入力
- グラフG(V,E)
このとき、はvertex cover すなわち、エッジの両端点のいずれかが含まれることになる。
Approximating Minimum Vertex Cover using Linear Programing
Vertex Cover as Integer Constraints
入力
- グラフG(V,E)
条件
目的
- の最小化(Minimizing Vertex Cover Probelm)
これはNP完全問題なので問題を変換
Integer Programing→Linear Programing
※個人的なメモ:
線形計画問題の復習の必要あり。
The LP Rounding Algorithm
線形問題に緩和した時の解集合をえる。
をみたす とする。
そのような集合Sを答えとして出す。
- SはVertex Cover (元の条件をみたすため)
- Sは最適解のせいぜい二倍
- をLPで解いた時のの値とする。
- このとき、IPの最適解をOPTとすると
- 問題を拡張したため
STA Chapter2 part3
Estimating the Weight of the Minimum Spanning Tree
Spanning Tree(以下st)
あるグラフの全ての頂点とそのグラフを構成する辺の一部分のみで構成される木のこと
問題設定
入力
- 無向グラフG(V,E)
- 制限d
- 各エッジ(i,j)は整数の重みをもつ隣接知ると出グラフを与えられウエイト∞のエッジは現れない。
目的
Gのstのウエイト総和が最小となること(以下、この状況のことをMSTと呼ぶ)
とすると、
となるをもとめる。
※
となる。
理由はn-1本のエッジを選べばstができるため、かつ各エッジのウエイトは1〜wであるため。
From motivation to characterization
はGのサブグラフでウエイトがi以下
をにおけるc.cの数
とする。
A motivation
単純なケース
w = 1のとき
M = n-1
w = 2のとき
にはウエイト2の本のエッジを
のc.cにつなげばよい。
すなわち、
w=nへの一般化
となる。
証明
GのMSTにおけるウエイトiのエッジの数をとする。
ウエイトl以上のエッジの数はである。
であることより、
Approximation algorithm
MST_approx(G,ε,w)
iからw-1まで
*1
最後に、
を出力
各approx_num_ccにかかる計算時間は
これをw-1回繰り返すため
approx_num_ccに関してウエイトi以上のエッジは無視するようにすればよい
が高確率で成功、各iについてそうであるため
において、が成立。
またである。以上より、
となる。
現在、 のアルゴリズムが知られている。
参考資料
Connected_component
Connected component (graph theory) From Wikipedia, the free encyclopedia
Spanning_tree
記号Θ(n),Ω(n),O(n),o(n)など、
Chernoff bound の証明
- 作者: Michael Mitzenmacher,Eli Upfal,小柴健史,河内亮周
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2009/04/24
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